【Flower storiesアカンサス】～ナンパ男と爪の花
ICHIKAWA Kazuhiroです。
今回は、お庭のフォーカスポイントとしても有望なこのお花の誕生秘話をお届けしました。
【Episode〜アカンサスAcanthus】
~ハッキリとノーと言える江戸っ子気質？
アカンサスは、キツネノマゴ科アカンサス属の植物の総称で、
観賞用に栽培されるのは、Acanthus mollisの事を指します。
南ヨーロッパ原産で、日本ではハアザミと呼ばれます。
アザミに似た切れ込みのある大きな葉、高々と伸びる花穂には力強さを感じるお花です。
学名のアカンサスは、ギリシャ語の 「akantha（トゲを意味する）」が語源で、
苞に鋭いトゲがあることに由来します。
ギリシャ神話では、太陽の神アポロンからのアプローチを拒んだ美しい娘アカンサスが、
爪で #アポロン を引っ掻いたことから、怒りを買いその姿を花に変えられてしまったという話があります。
その爪の名残がトゲとして残ったのでしょう。
一応、アポロンは神であり、アカンサスは神ではありません。
神に楯突いてでも【嫌なものはイヤとはっきり主張する、一本筋の通った一般市民のアカンサス】。
花になったらなったで、堂々とした姿で、私たちの目を楽しませてくれています。
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【俺の雑草魂】セイタカアワダチソウの巻
【俺の雑草魂】第2弾。
Kazu_Daidaiです。
セイタカアワダチソウのアレロパシーを知ったのは数年前で、なんて強力な外来生物なんだと思ったのを記憶しています。
こんな海外の猛者が入ってきたら日本の草原の生態系すぐに変わっちゃうじゃん。と思いました。
でも本当は日本にずっといたススキがもっと強かったんですね。
これを知って日本の粘り強さ、底力を感じてなぜかうれしくなる自分がいました (笑)
妄想が過ぎていたらごめんなさい。
でもその土地土地の生態系もそんなにやわじゃないってことですかね。
余談ですが、セイタカアワダチソウにつくアブラムシは
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(名前なが！赤色。見つけてみてね。)「だけ」なんですって。
ほかのアブラムシが嫌う何かがあるんでしょうな。
1種の植物に対して専門の1種の昆虫。
恐るべし、そして楽しき生物の世界かな。
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【花ことばstories】ネリネ～ダイヤの輝きに想いをのせて
ICHIKAWA Kazuhiroです。
ネリネは、光が当たるとキラキラと輝いて見えることから、
「ダイヤモンドリリー」という名でも知られています。
花束やウエディングブーケなんかにもよく使われ、
華やかに彩ります。
ヒガンバナに似てない？と言われることがあります。
確かにヒガンバナ科という点では一緒ですが、
ヒガンバナはLycoris属（ヒガンバナ属）
ネリネは、Nerine属（ネリネ）で全く違います。
ネリネはヒガンバナに対して
「開花時期が遅い」「開花期間が長い」「毒がない」
「開花時期に葉がついている」「日光を好む」
など特徴もかなり違いがあります。
ネリネの花ことばの一つに、
【また会える日まで楽しみに】
と再会を心待ちにする意味があります。
今回は、オリジナルストーリーというほどのものではありませんが、
ちょっとした生活の一場面の中に花が添えられる時の心境について、
描いてみました。
花の持つ、気持ちを仲介してくれるという役目、
人間にとっては大切ことです。
ちなみに、
ネリネの花言葉はほかにもありまして、
その一つが「箱入り娘」。
何で箱入り娘？
それは、ネリネの名前が、
ギリシャ神話の妖精「ネーレーイス」に由来しているところからきています。
ネーレーイスは、海底で生活をしている妖精のことで、
箱入り娘のように大切に育てられているということでしょう。
花ことばは一つの花でも、また花の色でも解釈や想いが異なりますので、
その場面によって使い分けや注意が必要ですよ。
今回の話では、
ネリネの花言葉は「箱入り娘」ではありませんね＾＾；
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【俺の雑草魂】アレチヌスビトハギの巻
【俺の雑草魂】第1弾。
Kazu_Daidaiです。
どこにでもある草、「雑草」とひとくくりにされちゃってますね。
でもそれぞれが、よく見ると精巧な、人工ではとても作れないような細かくきれいな構造を持っていたり、生存戦略を持っていたりします。
知れば知るほど楽しくなる。私も最近さらに楽しくなっています。
植物の沼に一緒にはまりましょう(笑) 身近すぎるところにある雑草。
すぐ手に届くところにあるからこそ、へ～、あのコがね。と自然のすごさや楽しさに気づきやすいかなと。
アレチヌスビトハギも、目視ではカギ爪が見えません。
マクロレンズで撮った画像を引き延ばして初めてカギ爪が見えました。
へ～、ほ～っていう話を今後もお届けしていきたいと思います。
ぜひ、一緒に楽しみましょう！
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【花ことばstories】ポーチュラカ～自然の中のサラダバー！？
ICHIKAWA Kazuhiroです。
ヨーロッパでは、エディブルフラワーという食花文化があります。
サラダやオードブルなんかの彩りを添えるために花を散りばめたりしたり。
少しずつではありますが、日本でもちょっとオシャレなスーパーなどに置いてあることもあります。
もちろん、日本でも古来からちゃんと花を食べる文化があります。
【ポーチュラカ（学名：Portulaca oleracea）】
和名をハナスベリヒユといいます。
何を隠そう、ポーチュラカとその近縁種は食べられるんです。
しかも、最近よくTVなどで注目されている
ω-3脂肪酸（動脈硬化やコレステロールを減らす効能でよく知られます）を大量に含んでいて、
まさに健康食品！
日本でも昔から山形県では「ひょう」と呼ばれ、
茹でて食べたり、干して保存食にもされているんです。
トルコやギリシャではサラダにも使われるそうで、
ワールドクラスの食材。
沖縄でも葉物野菜が不足する夏に重宝される食材なんですって＾＾ .
また、民間薬としても古くから使われ、解熱、解毒に利用され、
葉の汁は虫刺されにも効くと紹介されていたことがあるそうですよ。
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ポーチュラカの花ことばに
【無邪気】【自然を愛する】
というものがあります。
花を食べてしまいたくなるほど
無邪気に自然を愛す、楽しいことではありますが、
注意！！！
園芸用のポーチュラカは農薬が使われていることもあります。
また、よく知らないとポーチュラカに似た毒草を食べてしまうこともあります。
専門家の指導の下や、
ハナスベリヒユとして食用に売られているものだけを食べるようにしましょう！！
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【花ことばstories】キキョウ～待ち人、帰郷。願いを込めて。
ICHIKAWA Kazuhiroです。
桔梗紋の家紋を持つ有名なある武将を思い出します。
2020年の大河ドラマ「麒麟（きりん）がくる」の主人公、
【明智光秀】ですね。
歴史の話もしたいところではありますが、
それはまた別の機会にでもするとしまして、、、。
では、お花の方のキキョウのご紹介を少しだけ。
【Episode〜キキョウPlatycodon grandiflorus】
青紫色をした星形の花びらがかわいらしいキキョウ。
秋の七草の1つとしても知られています。
桔梗の花言葉である「永遠の愛」は桔梗にまつわる女性の物語に由来します。
一人の男性への愛を貫き一生涯掛けて待ち続けた女性の姿を桔梗にたとえているのです。
このことから、戦争中は夫や大切な恋人が無事自分の元に帰ってきてくれるように
願掛けをして桔梗の花を大切にした女性も多かったようです。
海外でも桔梗の花言葉は「endless love」（永遠の愛）や「the return of a friend is desired」（友人の帰りを願う）
という意味のものもあるようです。
＊
変わらぬ愛であなたの【帰郷】を待っています。
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【Flower stories】～Monet’s longing モネの憧れ
ICHIKAWA Kazuhiroです。
高知県の北川村にある「モネの庭」マルモッタンをご存知でしょうか。
以前、熱帯スイレンとバラのコラボレーションを見たくて、
インターネット検索をしていてここの存在を知りました。
訪れてみるとこれがかなり本格的な作りになっていて、
世界でここしか本家（フランスにある本家のジヴェルニーの庭）から認められた唯一の庭園だそう。
ジヴェルニーの本家の庭をある程度再現しつつ、加えて日本の気候に適した植物を配し、
まさに「日本だったらこんな風になっていただろう」的なモネの庭です。
庭園は、【水の庭】【花の庭】【光の庭】の3つのカテゴリーに分かれていて
どちらも大変見ごたえのある植栽でした。
で、帰ろうとしたときです。
運よく、モネの庭を管理されている川上裕さんとお話できてしまったのです。
川上さんは庭園管理として非常にレベルが高く、本家ジヴェルニーからも絶大な信頼を置かれている凄い方です。
2015 年には、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章されるほど。
第一印象はバイタリティーに満ち溢れた方で圧倒されてしまったのですが、
とても気さくな方で、色んなお話を聞かせていただきました。
時間を忘れて話し込んでしまい、予定よりも帰える時間がだいぶ遅くなってしまいました。
日本では、北フランスと違い、熱帯スイレンはしっかりと咲いてくれます。
モネが憧れた熱帯スイレン。
一度お庭でチャレンジしてみてはいかがでしょうか？
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【Flower stories】シクラメン～愛されすぎて
ICHIKAWA Kazuhiroです。
誰もがその名前くらいは知っている冬の定番、
シクラメンにまつわる物語です。
【Episode 〜シクラメンCyclamen】
~俯きがちのはにかみ屋さん
草花好きだったソロモン王が王冠に何か花のデザインを取り入れようと思いたちます。.
.
様々な花にお願いをするのですが、断られてしまいます。その中で、承諾してくれたのはシクラメンだけでした。.
.
ソロモン王は大変感謝すると、それまで上を向いていたシクラメンは、恥ずかしさと嬉しさのあまりにうつむいてしまった、というものです。
.
この花の花言葉の一つにこんなのがあります。
.
. 「内気なはにかみ」。
.
.
なんとも可愛いお話でした。
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【Flower stories】アイリス～虹の花
ICHIKAWA Kazuhiroです。
記念すべき初投稿は、アイリスの誕生にまつわる神話をお届けしました。
いかがでしたでしょうか？
イーリスのように、いろんな分野の架け橋になるようなコンテンツ作りを目指し、これからも制作を続けていきたいと思っています。
末永く、何卒宜しくお願いいたします。
イーリスは、ギリシア神話に登場する虹の女神である。英語読みではアイリス (Iris) となる。日本語では、長母音を省略してイリスとも表記される。
ヘーシオドスの『神統記』によれば、タウマースとオーケアノスの娘エーレクトラーの娘で、ハルピュイアの姉。ヘルメースがゼウスの腹心の部下であるように、イーリスはヘーラーの忠実な部下とされ、しばしば神々の伝令を務める。美術において背中に翼を持った姿で描かれる場合が多い。
イーリスはギリシア語で虹を意味する。英語では虹彩も「iris」という。また、イーリスの聖花はアヤメ（アイリス）だが、この名もイーリスに由来する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
花にまつわるギリシャ神話は、残酷な結末を迎えるものが多く、そのなかでも、このアイリスの話は意外とすっきりとしていました。
嫉妬深く、色々と残忍なところも多々あると言われているヘラもきっと忠実な部下であるイーリスの事はこんな感じで気にかけてくれていたのかもしれませんね^_^
イーリスが地上と天界の使者だったことから、「吉報」「良き便り」なんて花言葉もあるようです。また「希望」という意味もあるようですが、真っすぐ伸びて花を咲かせる姿から付けられたとも言われています。
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